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『書評・感想』 自意識と創り出す思考/ロバート・フリッツ
自意識過剰になって、自分が好きになれない人いませんか?
自分と同じく、多くの人が、自分のことを好きになれないのではないでしょうか
そのことに悩んで、自己嫌悪に陥って、自分には価値がないと落ち込んでいる人いると思います。
しかし、自分のことをどう思うかは、自分の望む人生を歩むことにおいて無関係である。
それがこの本の本質です。
自分はこの本で考え方が変わりました!
こういうことがあるから、読書は面白いんです!いろいろな考え方が世の中に溢れていますが、この本に書かれている内容は、世の中の常識とは少し違うことが書かれています。
それだからこそ、この本は価値があると思います。
こんな人におすすめ
自分に自信がないことに悩んで、自由に望む人生を歩めてない人
なぜ自由に望む人生が送れないのか、その原因と解決法がこの本には書かれています。
内容は少し複雑ではありますが、分かりやすい言葉や図解で表現されています。
一度で理解しようとせず、何回も読み直せば、必ず自分の考え方を変えることができる本だと断言できる!そのような本である。
おすすめ度 ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆
読み終えるまでの時間 3時間
自意識はデメリットしかない!?
自意識とは、自分はこうだ!と自分自身について思っていること である。
この自意識は、人が成長することについてデメリットしかありません。
自意識は、自分の自由を奪い取ります。自分の強さを評価・証明したり、弁護したりすることに繋がってしまい、自分の大切な価値観が消えてしまいます。
自分の価値観で生きていないと、他人の価値観で人生を送らなければいけません。
皆さんもそんなことは望んでいないはずです。
「自分は無能だから成果が上げれないんだ」
「自分はネガディブだから何もできないんだ」
自分のことが好きか嫌いか、有能か無能か などは評価しなくていい!
自意識に囚われてはいけない。それを考えても時間・労力の無駄である。
それがこの本の本質の1つです。
自由に生きるには、フォーカスの対象を変える
結論から言うと、フォーカスの対象は「自分は何者なのか」ではダメ!
大事なのは、「プロセス」にフォーカスすることです。
❌ 「自分は何者なのか」
⭕️ 「自分にとって大事なことを、どれだけ創り出せるか」
なぜこれが有効なのかというと、自分がやりたいことに集中できるからだ。
何かを学ぶことを例にすると
学ぶことにフォーカスをしていれば、上手いとか下手とか、大したことないとか自分のことをどう思うかなどの不安はない。
しかし、そんなことを不安視していると、目の前の学ぶことに集中できなくなる。
「自分が何者か」に囚われると、目の前の行動が疎かになってしまうのだ。
成功するためのシステム「緊張構造」
この本では、「緊張構造」という構造が人生を決定すると述べられている。
緊張構造とは、弓矢で例えることができる。弓に緊張があれば(力を入れれば)、的(目標)に向かって矢が飛ぶ。
空腹という緊張があれば、食べることで解消する。このシステムは、人生においても同じである。
つまり、緊張は均衡に向かうのだ。
「緊張構造」のシステムに正しく位置していれば、自分をどう思うかなどは関係ない。
あとは構造通り、システムが作動して成功に導いてくれる。
「緊張構造」を使いこなす3つ要素
①「何」を創り出したいのか
②自分が「今どこ」にいるのか
③創り出したいものを創るために「何」をする必要があるのか
この3つを明確にすることで、「緊張構造」を使いこなし、望む人生を自由に生きることができる。
ここでの注意点は、冒頭で述べたとおり、自意識を持ち込んではいけない。
ここに自意識が入り込むと、この構造は破綻してしまうからだ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この本では、今までのポジティブ思考や自己啓発書の誤解を暴くことから始まります。
そして、自意識が望む人生において無関係であること
「緊張構造」が人生を決定すること
自意識に囚われることによって、多くのデメリットがあること
「緊張構造」を使いこなすことで、望む人生を自由に生きれることが記されています。
多くの人が自意識に囚われて、悩んで時間と労力を無駄にしていると思います。
ここで書ききれないほどの良書であると断言できます。
そういう方に読んでいただいて、少しでも役に立てればと幸いです。