書評

『書評・感想』 アマゾンのすごいルール

タイトル アマゾンのすごいルール 佐藤将之

アマゾンが急速に成長したのは理由があり、ルールがある。
それはとてもシンプルだった。
アマゾンの強さの秘密が存在します。その答えが、この本にありました。

 

アマゾンのすごいルールってどんな本?

 

今日は、「アマゾンのすごいルール」という本を読みました。
この本を一言で表現すると、アマゾンのすごさを再確認できる本です。
もうまんまですね(笑)

アマゾンが当たり前にやっていることは、とてもシンプルで、誰でも「やる」ことはできると思います。
しかし実際、「当たり前のようにやる」のは難しいです。
なぜかというと、徹底的に自分で考えることが必要で、そこまで考える努力が必要だからです。

この本では、アマゾンのビジネスモデルを取り入れて、自分のビジネスに活かせる。
そしていつか、アマゾンのような素晴らしい企業で働きたい、アマゾンのような企業を作りたいと夢を持つことができる本です。

著者は、アマゾン・ジャパン立ち上げメンバーの佐藤将之さんです。
セガ・エンタープライズを経て、アマゾン・ジャパンに入社。アマゾンでは、書籍仕入れ部門などを経て、オペレーション部門のディレクターに就任。
15年間勤務し退社後、経営コンサルタントとして活動されています。

元アマゾン・ジャパンで仕事をされているため、とても説得力のある内容でした。実際に、仕事をされていなければ知り得ない知識を得られる。
そしてその知識は本当に、「すごいルール」でした。

 

こんな人にオススメ!

 

・アマゾンのビジネスモデルを、自分のビジネスで活かしたい人
・アマゾンへの入社を考えている人
・アマゾンへ投資を考えている人

 

アマゾンが最も大切にしていること

 

「アマゾンをアマゾンたらしめている『ルール』は何か?」
Customers Rule!
(お客様が決めるんだ!)

この言葉は、本の中で何回も述べられています。
お客様を満足させるために、何をしたらいいのかを第一優先で考え、それを実行していく。
これがアマゾンで最も大切で、基本的な理念。

 

社長のジェフ・ベゾスが絶えず口にすること
「お客様にとって選択肢は多いに越したことはない」

これも基本理念を貫いているところ。
アマゾンでは、「商品の豊富さ」「その商品がすぐに購入できるか?」を大切にしている。
そして、もう1つはシンプルなサービスであること。
アマゾンプライムはまさに、シンプルさを表現したもの。
「All You Can Eat」という言葉はジェフ・ベゾスがよく使っている言葉。
「これだけ払えば、全部食べれます」という意味。

 

つまり、月額料金を払えば、全部利用できます。というシンプルなサービスを作った。
これであれば、お客様は迷うことなく、わかりやすいサービスだからこそ支持を受けている

 

アマゾンの強さの秘密

アマゾンの強さの秘密は、徹底的な『数値化』にある。と筆者は述べています。
アマゾンでは、「数字=メトリックス」と呼んでいます。つまり、KPIのことです。
このメトリックスを細部まで徹底管理し、PDCAサイクルを回す。これが強さの秘密です。

 

 

目標を数値化するために必要なこと

目標を細分化する

・年間の売り上げ目標
・月間目標
・週目標
・達成のためのアクション
・未達成の際の代替アクション

目標を「見える化」し、チェックするタイミングを決める

・年間目標、月間目標、週目標を「見える化」し、各部署のメンバー全員で共有する
・達成度を、誰と誰が、どんな頻度で、どのようにチェックするかを決めておく
・達成度を「見える化」する

各部署のホワイトボードで管理しているそうです。

 

当たり前のように、高速PDCAを回す。

アマゾンでは、「どうするの?」「頑張ります」といったやりとりは存在しません。
「うまくいっていないんだったら、うまくいくためのプランを出してください。どうやってバックアップできるか教えてください。」
と言われてしまうからです。
このような環境ですから、すべての社員が数字に対して高い意識を持つようになります。具体的には

「メトリックスに常に目を通し、把握しておく」
「目標達成が難しそうなところはないか、チェックしておく」
「問題を解決できる方法を考えておく」
「数字を改善する代替アクションのアイディアを考えておく」

このようなやり取りと考えが当たり前。
ここまで先を見て徹底的にメトリックスで管理する。これは自ずと目標達成率も高まります。

 

社員の能力・モチベーションを上げる

アマゾンでは、プロジェクトの結果と個人の能力・性格を切り離して考えています。
これは当たり前のように思われますが、実践できている日本企業はあまり多くないのではと思います。
また、社内での表彰制度もあり、いかにモチベーションを保って仕事をしてもらうかを実践している。

そして、「失敗しても、起きてしまったことは仕方ない。どうやったらリカバーできるのかに注力しなさい」と言われます。
「失敗した理由をロジカルに考えなさい」
「次も同じ失敗」がないような「再現性」= 仕組み を最重視している。
また、アマゾンでは「ポストモーテム」=PDCAの「CA」を頻繁に行なっています。
これも社員・アマゾンが成長していくための重要なルールの1つ。

 

 

まとめ

アマゾンでは、信念を常に意識し、その信念に沿った目標を達成するために、何をするべきかを常に考えて実行している。
その手段として「メトリックス」などで徹底的に管理し、PDCAサイクルを回す。
これを当たり前にこなしていくのがアマゾンの強みなのだ。

正直、これだけだと当たり前のことをやってるだけじゃね?と思われるかもしれません。
しかし、この基本的なシンプルなルールを当たり前のようにやること、こそが成功するための唯一の方法なのではないでしょうか?
イチローが毎日、同じルーティーンで基本練習するのと同じように、基本を大事にこなす。
それがアマゾンだ。

この学びをどう実生活に活かすか

・目標の数値化、および見える化
・PDCAの徹底
・目標を絞り、集中して取り組む
・仕組み作り、ルール作りの徹底

ABOUT ME
ひろ
ひろ
山本大貴(やまもと ひろたか) フリーライター。サラリーマン時代、分かりやすく伝えることを武器に営業職として、1取引1500万円以上の取引を5つ以上決めた実績を持つ。 働きながら、個人コンサルやセミナー、読書会などを主催。 ライター未経験から、年間300冊以上の本を読破。書評メディア等で本の要約・感想記事を累計100記事以上執筆。 その実績が認められ、副業時代に複数の企業でライター契約を結ぶ。 ニートから正社員、副業をした後に正社員として働きながら副業でライター業を開始。 「分かりにくい」を「分かりやすい」をテーマに、ライターとして起業。