タイトル NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる / フローレンス・ウィリアムズ&栗木さつき、森嶋マリ
今日は「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる」を読みました。
脳科学の中で、私が特に疑問に思っていることをこの本は教えてくれました。
それは自然が脳にどう影響を与えるのか。それを知りたくて手に取りました。
この本で学べること
自然が人間に与える良い影響
どれくらい触れれば良いのか
自然の効果を最大限受けるにはどうすればいいのか
この本を一言で言うと「自然に触れたくなる本である」
私自身、読み始めてから自発的に公園や木がたくさんある神社に散歩に行きました。
ただ何となく、自然に触れると気持ちいいと感じていたのは科学的根拠があり、実証されているんだとわかります。
筆者はフローレンス・ウィリアムズさん。
日本、韓国、フィンランド、シンガポールなどに足を運び、自然の専門家に取材・実験を通じめて、自然が脳に良い影響を与えることを証明した。
数々の研究結果があり、説得力があります。
こんな人におすすめ!
ストレスを解消したい人
都会に住んでいて、自然に触れられない人
自然が人間に与える良い影響
森の中をゆっくり散策するだけで
血圧が1.9%下がる
心拍数が4%下がる
気分がよくなり、不安感が無くなる
3日間、2〜4時間森の中をハイキング
ナチュラルキラー細胞(免疫細胞の1つ)が40%増大し、その効果は7日間継続した。
※都会で散歩しても数値に変化はなし
この他にも以下の研究結果が出ています。
樹木がある庭で暮らした人は、犯罪率が低い
鳥のさえずりを聞くだけで、安心する
入院患者の病室の窓から自然が見えるだけで、退院までの日数が短かった
学校で窓から緑が見えていると、成績が良くなった
自然は視覚、聴覚、嗅覚のどれでも恩恵を受けられる
視覚 – 自然の写真や映像を見るだけ
聴覚 – 鳥のさえずり、水の流れる音を聴くだけ
嗅覚 – ヒノキのアロマを嗅ぐだけ
これだけでも効果がある。
都会で自然に触れる機会がない人でも、悲観することはないです。
必ずしも森に行く必要はなく、上記のようなやり方でも自然の効果を受けることができるようです。
どれくらい触れれば良いのか
1週間に5時間 自然に触れればいい
そうすれば、認知機能の向上・ストレス解消などの効果がある。
これだ研究者の結論だ。
ただしこれは最低限であり、自然に触れる時間が長ければ長いほど、その効果も大きくなるという。
自然の効果を最大限受けるにはどうすればいいのか
本物の自然と運動を掛け合わせるのが最強
森の中を散歩したり、ジョギングしたり。
運動が脳に良いことも科学的に証明されており、この掛け算が最も効果がある。
まとめ
自然が脳に良く、健康にも良いことが改めて理解できた。ストレス解消以外にも認知機能が上がり、記憶力も上がるみたいです。
本を読み終えた後、自然によく目が行くようなり、iPhoneの壁紙を自然の写真に変えました(笑)
筆者も述べていますが、最も良いのは本物の自然に触れること。作り物の自然が効果が少ない。
しかし、居住地域によってはなかなかそういう機会がない地域もあります。
でも壁紙を自然に変えたり、街を歩いている時に街路樹に目をやったり、部屋に観葉植物を置いたり、工夫次第で何とでもなるかなと思います。
受ける恩恵が少なくても、とにかく自然に触れるようにすれば、脳を活性化し健康になる。
自然の効果とその方法を学べるとても良い本でした。