書評

『書評・感想』 「首から下」で考えなさい

タイトル 「首から下」で考えなさい

 

 

なぜ、ピアノを練習すると、数学が得意になるのか!?

ビデオ会議は良くない!?距離感は人間関係にすごく影響している!

 

そんなことが関係あるの?と思いますよね。

しかし、これは科学的根拠があるのです!

 

体と心は驚くほど強いつながりがあります

 

この本では、体がどのように私たちの脳に影響を与えるのかがわかります。

また専門用語が少なく、スラスラと読み進めることができちゃいます。

あなたもこの本で体を動かしたくなるでしょう!

 

 

この本の内容

 

◆ 体を動かせば、頭が良くなる

◆ 体を動かして、アイディアとひらめきを手に入れる

◆ 他人を理解するために体を使う

◆ 体が「やさしい社会」をつくる

 

 

こんな人にオススメ

 

◆ 学生で頭を良くしたいと思っている人

◆ 職場での人間関係を良くしたいと思っている人

◆ 「体を使うこと」に特化した、脳科学を勉強したい人

 

おすすめ度 ★★★★☆

読みやすさ ★★★★☆

読み終えるまでの時間 4時間

 

 

体が脳に与える影響

 

体を使うと、頭が良くなる

 

楽器を練習していると、数学の技能も発達する

なぜなら、指と数字は脳の中で、同じ部分の神経細胞を司っているからだ。

逆に指にトラブルがあると、急に数を処理する能力が弱まる。

具体例

「MATHCOUNTS」というアメリカで行われている数学競技会がある。

この大会は、小・中学生が数学の問題を解いて競い合う。

この大会の優勝者の多くは、得意科目が数学と音楽だった。

2011年のロサンゼルス大会では、優勝者の全員が音楽を習っていた

 

つまりピアノを習い、鍵盤を叩く練習をすれば、子供でも大人でも脳に良い影響があるのだ。

 

 

身体的な距離が遠いと、精神的にも距離を感じる

 

イェール大学での有名な実験で、「ミルグラム実験」というものがあります。

少々残酷なだが、心と体のつながりの強さについて証明された実験だ。

詳しく知りたい方は、リンクをどうぞ。

 

この実験では、見知らぬ人に対して、見えないところなら、自分がその人に対して苦痛を与えても平気な人が多い。という結果が得られた。

しかし、これが同じ部屋で苦痛を与える状況であれば、躊躇したのだ。

この実験からは、体が近づくほど理解し合うようになり、相手との関係も親密に感じるということを証明した。

私たちの実生活においては、ビデオ会議は便利であるが、大事な面接や商談などは、実際に顔を合わせて行えば、お互い親近感が湧き、成功しやすくなる。

 

 

筆者情報

 

著者:シアン・バイロック

人間の行動に影響する認知科学の第一人者。シカゴ大学心理学教授。ミシガン州立大学で身体運動学と心理学の博士号を取得。著書「なぜ本番でしくじるのか」

 

 

まとめ

 

この本では、「体を使う」ことによる脳への良い影響がたくさん書かれています。

この記事では紹介しきれないボリュームで、より深く「体を使う」脳科学を学ぶことができる。

残念ながら、他に詳しく書きたいことがあった。以下2つ。

 

◆ 姿勢を良くすると、自分に自信がつく

◆ 辛い時でも笑うだけで、嫌なことを忘れられる

 

この本はしっかり脳科学が学べるし、専門用語が少なく読みやすい本だった!

翻訳も読みにくさを感じなかったし、体を動かしたい!と思わしてくれる素晴らしい本でした!

 

 

追伸

なぜか紙の本だとアマゾンで3500円するのに、Kindle版だと1400円なんですよね〜

紙の本がいいんだけど、安さに釣られてKindle版を買ってしまった 笑

 

 

ABOUT ME
ひろ
ひろ
山本大貴(やまもと ひろたか) フリーライター。サラリーマン時代、分かりやすく伝えることを武器に営業職として、1取引1500万円以上の取引を5つ以上決めた実績を持つ。 働きながら、個人コンサルやセミナー、読書会などを主催。 ライター未経験から、年間300冊以上の本を読破。書評メディア等で本の要約・感想記事を累計100記事以上執筆。 その実績が認められ、副業時代に複数の企業でライター契約を結ぶ。 ニートから正社員、副業をした後に正社員として働きながら副業でライター業を開始。 「分かりにくい」を「分かりやすい」をテーマに、ライターとして起業。