書評

『書評・感想』 マインドセット 〜「やればできる!」の研究〜

『書評・感想』 マインドセット 〜「やればできる!」の研究〜

 

 

この本の特徴は、膨大な研究・実例から書かれているところにある。

それはビジネス、スポーツ、人間関係、教育など分野は問わない。

心理学という観点から、説得力がある本なのだ。

 

そしてもう1つの特徴がある。

何度も「しなやかマインドセット」のメリットと、「硬直マインドセット」のデメリットが書かれているところ。

つまり、読み終える頃には自然に「しなやかマインドセット」を身につける準備が整うのだ

この考え方を学べば、あなたも「しなやかマインドセット」を身につけてるはずだ。

そして、人生のあらゆる分野で満足を得ることができる!

 

 

こんな人におすすめ

 

困難な壁にぶち当たったとき、途中で諦めてしまう人

 

この本は、困難なときどう考えれば上手くいくのか。

なにを考えれば失敗するのか。

それが実例・研究をもとに数多く書かれてます。

 

「しなやかマインドセット」を身につければ、困難な壁をぶち破ることができる。

スキルを取得して出世したり、人間が良くなったり、大きな成功体験を味わえるのだ。

 

 

おすすめ度 ★★★★★

読みやすさ ★★★★☆

読み終えるまでの時間 3.5時間

 

 

 

マインドセットとは、考え方の基本や信念、考え方のこと

 

成功に導く「しなやかマインドセット」とは?

 

「しなやかマインドセット」

 

人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念のこと

 

持って生まれた才能、適性、興味、気質は1人ひとり異なるが、努力と経験を積み重ねることで、だれでもみな大きく伸びていけるという信念である。

 

 

 

失敗へ誘う「硬直マインドセット」とは?

 

「硬直マインドセット」とは何なのか?

 

自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じる人。自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。

 

知能も、人間的資質も、徳性も一定で変化しえないのだとしたら、とりあえず、人間としてまともであることを示したいという考え方。

 

 

「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」の違い

 

以下の通り、表にまとめました。

 

しなやかマインドセット

硬直マインドセット

うまくいかないときこそ、粘り強く頑張る  困難なとき、自分の欠点を隠そうとする
自分をダメだと決めつけず、投げ出したりしない 自分はダメな人間だと悲観する
自分を向上させることに関心がある 自分がすごい人間だと証明することに関心がある
成功とは、新しいスキルを習得すること 成功とは、周りに自分の能力を証明すること

 

 

「しなやかマインドセット」を身につけるメリット

 

「しなやかマインドセット」を身につければ、以下のメリットがあります。

◆ 粘り強く、モノゴトをやり抜く力が身につく

◆ 失敗から学んで、どんどんチャレンジできる

◆ 人間関係が良くなる

◆ 子どもの教育に活かせる

 

つまり、生活のあらゆる分野で効果を発揮するのが、「しなやかマインドセット」なのだ

 

著者情報

 

著者:キャロル・S・ドゥエック

スタンフォード大学心理学教授。社会心理学、発達心理学における世界的な権威。

イェール大学で心理学博士号を取得後、コロンビア大学、ハーバード大学で教鞭を執る。

現在は、モチベーション、人間関係、メンタルヘルスに関する研究で大きな業績をあげている。

 

 

まとめ

 

「しなかやマインドセット」の特徴を知って、すぐに思いついた人物がいます。

サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドです。

 

彼は10年以上、ヨーロッパのサッカー界でトップを争ってきた。

練習の虫と呼ばれる彼は、常にタイトルと勝負に勝つことを追い求め、批判と失敗をもろともしない。

この本では紹介されていないが、まさしく彼は「しなやかマインドセット」の持ち主だと断言できる。

 

この本でわかったことがあります。

成功を継続できる者は「しなやかマインドセット」

成功を継続できない者は「硬直マインドセット」

だということです。

 

私がこの本で感じたことは、結果ではなく、プロセスと自分を成長させてくれることに集中しようということです。

彼らのやっていることは、すぐに私では真似できません。

しかし、マインドセットなら私でも真似できる!

自分のやれる範囲で行動し、他人の評価を気にせず、努力していこうと決意しました。

 

以上。人生において、とても大事なことを学んべる素晴らしい本です。

 

ABOUT ME
ひろ
ひろ
山本大貴(やまもと ひろたか) フリーライター。サラリーマン時代、分かりやすく伝えることを武器に営業職として、1取引1500万円以上の取引を5つ以上決めた実績を持つ。 働きながら、個人コンサルやセミナー、読書会などを主催。 ライター未経験から、年間300冊以上の本を読破。書評メディア等で本の要約・感想記事を累計100記事以上執筆。 その実績が認められ、副業時代に複数の企業でライター契約を結ぶ。 ニートから正社員、副業をした後に正社員として働きながら副業でライター業を開始。 「分かりにくい」を「分かりやすい」をテーマに、ライターとして起業。