『書評・感想』 スイッチ! 〜「変われない」と変える方法〜
あなたは新年の目標を立てますか?
朝5時に起きるとか、ダイエットするとか、禁煙するとか。
いきなりですが、ある研究データを紹介します。
新年の目標を達成できる人は、8%に過ぎないというデータです。
え?こんなにも低いの?と思うかもしれませんが、達成率が低いのには理由があります。
そして変われないのは原因は、やる気でも能力でもダメ人間だからでもありません
その理由は、正しい方法を知らないからです。
世の中には変わりたいと思っていても、変われない人が大勢います。
この本では、変わるための方法を3つのフレームワークを元に書かれていますが、ブログ内では、1つに絞って紹介していきます。
この本の内容を正しく実践すれば、自分を理想の自分に変えることができるのです!
こんな人におすすめ
自分を変えたくても、変えれなかった人
自分が変えれないと思い込んでいる人は必読書です!
変わりたい自分を想像したり、効果が薄い方法では人は変わりません。
それは精神論や経験則ではない、多くの実験や実例で用いられた正しい方法なのです。
おすすめ度 ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆
読み終えるまでの時間 2.5時間
変わるためのフレームワーク
成功例を参考に、それを真似する
過去の自分の成功体験をできるだけ具体的に思い出し、それと同じ状況を作って行動をすることです。
なぜこれが効果的かというと、自分に適したやり方だから。
過去に成功体験は、以前に効果があった方法なので、簡単に実行できるというのも良い点だ
私たちは変われないことばかりを考えて、自分がどうやって変わったのかを思い出すことをしない。
「問題への注目」も大事だが、「解決策への注目」がより大事だ
この2つをバランスよく考え、行動すれば、あなたが変わるための手助けになってくれるはず。
引用
ベトナムでの栄養不足の子どもを救う組織の取り組みを例にあげる。
この組織の取り組み方として、まず健康な子どもとそうでない子どもを観察した。
戦略は「ブライト・スポット」 = 手本となる成功例 を探すことだった。
わかったことは、食べものの種類や量・親の食べさせ方などの違いがあった。
そして、その方法を手本に健康でない子どもたちに応用して、栄養不足を改善させた。
この例だと、健康でない子どもにだけに注目するのではなく、健康な子どもにも注目したことが大事だ。
具体的な行動を定める
曖昧さは人を不安にして、行動できなくなります。
不安になると、人は元の状態に戻ろうとしてしまうのです。
なので、具体的な行動にしなければなりません。それはいつ、何をするのかを決めること。
例えば
◆ 寝る前に本を1日30ページ読む
◆ 風呂前にスクワット20回する
人は本来、変化に抵抗する生き物だ。
しかし、明確な行動はその抵抗を消し去り、行動のための第一歩になるのだ
目的地をはっきりさせる
「最終的にどこに向かっているのか?」や「なぜ自分は変化したいのか?」と自問しよう
これも迷いという不安を消し去るために行う。
人間は迷うことで、エネルギーを消耗し、行動できなくなる
目的地をはっきりさせれば、迷うことがなく、前へ進むことができるのだ。
引用
「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、必ずといっていいほど不明瞭だ。
そしてそのあいまいさが言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくなる。
そのジレンマに対処する方法の1つは、超明確な目標を定めること。
例えば、「今年は、体重を5キロ落とす!」と宣言するのだ。
著者情報
著者:チップ・ハース
スタンフォード大学ビジネススクール教授。組織行動論が専門。Googleをはじめとする世界的企業のコンサルティングも行う
著者:ダン・ハース
デューク大学社会起業アドバンスメント・センター(CASE)のシニアフォロー。ハーバード大学ビジネススクールでMBA取得後、同大学の研究員も務めた。
ハース兄弟の共同著者で「決定力!」や「アイデアのかたち」など
まとめ
この本は、変えたいと思っている人にとっては必読書であることを断言しておく。
全てを紹介仕切れないが、たくさんの事例と実験の結果が紹介されていて、どれも説得力がある内容になっている。
巷に溢れる精神論だけの自己啓発書とは、わけが違います!
翻訳も違和感なく、読みやすいのもいいところだ。
私も2時間半でサクッと読むことだできた。読書ノートも作って、公開したい!と思えるめちゃくちゃいい本でした。
他の2つのフレームワークと詳細については、本で確かめてくださいね〜